【中高年】大人の隠れアレルギー？運動誘発アナフィラキシー（新富町店）
お仕事や家事などお忙しい中でも運動を習慣として行っている方も多いと思います。食事をとってすぐに運動することはあまりないかも知れませんが、そうせざるを得ない時もあるでしょう。
そんな時にひとつだけ覚えておいて注意していただきたいことがありますので今回は「運動誘発アナフィラキシー」についてお伝え致します。
運動誘発アナフィラキシーとは？
運動誘発アナフィラキシー（exercise-induced anaphylaxis: EIAn）とは運動が引き金となって、じんま疹・呼吸困難・血圧低下・意識消失などのアナフィラキシー症状が出現するアレルギー疾患の一つです。運動の強さは必ずしも激しいものでなくても起きることがありますが、どちらかというと心拍数が上がる激しい運動をきっかけに細胞からヒスタミンが放出されることで起きると考えられています。
小中学生の頃に給食後の体育の授業などで体調を崩す人がいませんでしたか？上記の症状が出ていた場合は運動誘発アナフィラキシーであった可能性もあります。これは食物依存性運動誘発アナフィラキシー（food-dependent EIAn: FDEIAn）と呼ばれます。
なぜ症状が出るのか？
運動や食事がきっかけとなり、肥満細胞というアレルギー反応で重要な役割を担う細胞からヒスタミンという物質が放出されます。このヒスタミンが、気管支を収縮させて呼吸困難を引き起こし、血管内の水分を血管の外側の組織に漏れさせることで浮腫みや血圧低下を引き起こします。
日本では食事は主に小麦製品がアレルゲンとなっている場合が多く、普段はパン食で問題ない方も運動誘発によって症状が出る場合もあるようです。
症状が出た場合は？
運動中に症状が出現した場合にはすぐに運動を止めて安静にすることが大切です。食後2時間は安静にして運動をしないことも発作を予防する上で重要です。運動中の典型的な症状や、特定の食材を食べて運動すると症状が出る場合には、特定の食材を食べないことや食後の運動を避ける、運動前は食事をしないなど対策をしましょう。
またご自身のアレルゲン品目を知っておくことは非常に予防に関して効果的です。専門機関ではより詳細な検査結果が分かりますので一度他のアレルギーが既にある方は受診してみるのが良いでしょう。
まとめ
アレルギーの症状や今回ご紹介したアナフィラキシーの症状は、風邪をひいていたり、別の病気の薬を服用していたり、寝不足、疲れ、ストレスなどがかかった状態や、生理の前後などには普段よりは症状が出やすいので、一層の注意が必要です。
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