腕周り(二の腕)
二の腕のたるみが気になっている女性は多いです。たるみに関しては皮下脂肪が原因ですが、筋肉を使っていないことも一因として挙げられます。上肢(肩〜指先)には様々な筋肉がありますが、ここで一般的にみなさんがイメージされる二の腕は上腕三頭筋という筋肉がある部位で、日常生活であまり使っていないことが多いので脂肪がつきやすく弛みやすくなってしまいます。
上肢の筋肉について
まずは上肢の筋肉について少し説明します。
上肢の筋肉の役割は、大きく屈筋群と伸筋群の2つに分かれます。
- 屈筋群
- 肘を曲げる動きや、何かを引っ張る動きで主に使う筋肉で、日常生活で無意識に使っていることが多いです。
手の平に触れながら肩に向かって上がって行くときに、前腕(手首〜肘)、上腕(肘〜肩)の繋がっている筋肉が屈筋群です。
上腕では上腕二頭筋と呼ばれる力こぶをつくる筋肉を使っていることが多いです。この上腕二頭筋は、力のある人やよく運動を行っている人にとっては、この部分が発達している人も少なくありません。
- 伸筋群
- 肘を伸ばす動きや、何かを押す動きで主に使う筋肉です。
手の甲に触れながら肩に向かって上がって行くときに、前腕(手首〜肘)、上腕(肘〜肩)の繋がっている筋肉が伸筋群です。
上腕の部分は上腕三頭筋と言って上腕二頭筋の裏側にあります。日常生活で、肘を目一杯伸ばしたり、何かを押したりすることは少ないので、上腕三頭筋は衰えやすく脂肪がつきやすくなります。 40代以降の女性で、「二の腕がタプタプを引き締めたい」「二の腕の振袖をどうにかしたい」とおっしゃる方はとても多いですね。
少し専門的な内容ですが、二の腕(上腕三頭筋)は背中の筋肉と繋がっており、背中〜肩甲骨〜脇の下〜二の腕にかけての筋肉は全て伸筋群に分類されます。姿勢が悪く背中が丸くなって生活していると、この伸筋群に力が入っていないので、全体が衰えてしまい、さらに弛みやすくなってしまいます。
皮下脂肪がつきやすい原因
女性は皮下脂肪がつきやすいため、二の腕に脂肪がつきやすいのは当然ですが、原因は主に2つです。
- 二の腕(上腕三頭筋)を使っていない
- 猫背
- 二の腕(上腕三頭筋)を使っていない
- 先ほども述べましたが、日常生活の動作ではあまり二の腕の筋肉を使う機会はありません。したがって、トレーニングで意識して鍛えていく必要があります。
- 猫背
- 猫背は背中〜肩甲骨〜二の腕〜前腕の伸筋群の力が抜けている状態です。
力が抜けているので、筋肉が衰えて弛みやすくなります。
また、猫背は骨格が正しいポジションにキープ出来ていない状態なので肩こりや頭痛などの様々な不調の原因となります。
二の腕を引き締めるには!?
二の腕の筋肉を使っていないことが原因と挙げましたが、二の腕や上半身だけでなく、全身をバランスよくトレーニングすることが最も効果的です。人の体は部分痩せをすることができないため、二の腕を集中的にトレーニングしても引き締まることは期待できません。また40代以降の女性は特に皮下脂肪がつきやすいため、体を引き締めるには食事による摂取カロリーコントロールは必要です。理由は、いくら運動しても摂取カロリーが消費カロリーを上回っていては脂肪が蓄積してしまうからです。
食事によるカロリーコントロールをした上で、全身の筋トレをバランスよく行い筋肉量を上げていくことで、基礎代謝が上がり若い頃の痩せやすい体に近くだけでなく、姿勢の改善、二の腕を引き締めることが期待できます。