Trouble お悩み・症状

お腹周り

40代以降になると、20代に比べお腹周り引き締めが難しくなってきますよね。
基礎代謝が低下してしまうため、「20代に比べて、同じ量を食べても痩せにくくなった」「太りやすくて、痩せにくくなった」などダイエットがうまく行かないと言う悩みを抱えている方は多いです。ヨガに通ったり、ジムに通って筋トレやランニングをしてもなかなかダイエット効果が出ない経験がある方も多いのではないでしょうか?

お腹周りが出てくる原因

お腹周りが出てくる原因として①内臓脂肪と②皮下脂肪の蓄積があります。

内臓脂肪
内臓脂肪
内臓脂肪は、運動不足やエネルギーの過剰摂取などの生活習慣の乱れが原因であっという間に蓄積されます。しかし、すぐに蓄積される一方、生活習慣を少し改善すれば簡単に落とすことができることも多いので「普通預金」と言われていたりします。
内臓脂肪は男性につきやすく、その名の通り腹筋の内側や肝臓、腸などの内臓の周りにつく脂肪のことです。見た目にお腹がぽっこり出ていて太っている人は、内臓脂肪が蓄積されている可能性が大ですが、一方で実は見た目に関係なく、痩せているように見える人でも内臓周りに脂肪が蓄積されていることも多いです。
男性ホルモンは筋肉量を増やすとともに、内臓脂肪を蓄積させる働きがあるため、筋肉が体重に対して女性より多い男性は、筋肉を動かすエネルギーとなる内臓脂肪を持ちやすい傾向にあるのです。
脂肪は小腸や大腸を支えている腸間膜内にあり、分解・合成を繰り返し遊離脂肪酸を放出していくのですが、ここで適度な運動などでエネルギーとして遊離脂肪酸が使用されなければ、肝臓に取り込まれやすく、糖尿病や高血圧、動脈硬化といった危険な病気の原因になります。
しかし、生活習慣を改善すれば比較的改善しやすい傾向にあると言われているため、食生活の改善と筋トレなどの運動習慣がとても重要です。
皮下脂肪
皮下脂肪
一方、皮下脂肪は内臓脂肪と違いあっという間に増えることはなく、長年に渡り少しずつ蓄積していくものでそれらを減らすことは困難とされ「定期預金」と言われています。
皮下脂肪は女性につきやすく、体の中でエネルギーとして使われなかった栄養が一時的に蓄えられるので、貯蔵エネルギーとしても重要です。脂肪は熱を伝えにくく体の熱が逃げないようにする保温の役割と、内臓を外からの衝撃から守るクッションの働きがあります。女性ホルモンは内臓脂肪よりも皮下脂肪を蓄える傾向にあるので、女性は皮下脂肪を蓄積しやすいのです。しかし、皮下脂肪は内臓脂肪と違い分解は遅く内臓脂肪からの遊離脂肪酸の供給がなければ激増していくことはありません。また、遊離脂肪酸を消費しやすい体に変えれば内臓脂肪だけでなく、皮下脂肪もたまりにくくなります。内臓脂肪を減らしていくことによって、皮下脂肪も減らすことが可能だともいえるのです。

更年期で痩せにくくなる原因

更年期障害の年齢になると体のホルモンバランスが崩れて、代謝機能が乱れる影響で様々な不調が出てきやすいです。疲れやすかったり、女性ホルモン(エストロゲン)の減少により、筋肉量と基礎代謝が下がるため、太りやすく痩せにくくなることもあります。
しかし、そういったときに極端な運動や食事制限をするのは危険です。更年期の体はホルモン分泌や代謝機能のバランスが崩れているため、極端な運動、筋トレ、ダイエット、食事制限は更なる不調を招く可能性があるため禁物です。

筋力を衰えさせないように適度な筋トレ、様々な病気を引き起こす原因となる内臓脂肪を溜めないような食生活と適度な運動を心掛けましょう。
また女性ホルモンを整えるには、女性ホルモンと似たような働きをする大豆イソフラボンを意識的に摂取したり、睡眠時間を十分に確保することも重要です。
更年期は避けルコとは難しいかもしれませんが、症状を軽くすることは可能です。
何度も言うように、極端な運動や食事制限は良くないですが、40代以降は、20代や30代に比べて確実に変化していく自身の体としっかりと向き合うことが重要かもしれません。