【食事】血糖値が急激に上がると太る理由
「血糖値」とは!?
血糖値とは、糖質を摂取した時に、血液中に入る血糖(ブドウ糖)の濃度のことです。
車がガソリンを燃料にして動くように、私たちの体は、血液中のブドウ糖を燃料にして動いています。
ブドウ糖は、お米やパンなどの炭水化物、イモ類やお菓子などの糖分に含まれています。
食事からとったブドウ糖が血液中 に溶け込んで全身に運ばれることでエネルギーとして働き、私たちの脳や筋肉、内臓が動いて生命が維持されています。
しかし、いきなり糖質を摂取し過ぎてしまうと血液中にブドウ糖が溢れ出し血糖値が一気に上昇し、
“上がり過ぎた血糖値を下げなければ!”と、すい臓から「インスリン」というホルモンが大量に分泌されます。
このインスリンは全身の各細胞へブドウ糖をエネルギーとして送り込むことで血糖値を下げる働きがあります。
しかし、ここで各細胞に貯蔵しきれずに余ったブドウ糖はインスリンによって脂肪 細胞に取り込まれます。これが糖質が脂肪に変わるメカニズムです。
お菓子を食べ始めると手が止まらない!その理由とは!?
お菓子を食べ始めると、「少しのはずが手が止まらなくなった…」なんて経験はありませんか?
それは決して自分の意思が弱いわけではありません。
実はこの瞬間私たちの感情は血糖値によって動かされています。
お菓子類は血糖値の急上昇を引き起こします。
すると大量のインスリンによって血糖値が急激に下がることにより、体は生命の危機を感じ、“血糖値を上げなきゃ”と判断します。
すると今度は肝臓からアド レナリンが分泌され、また血糖値を急激に上げます。
このアドレナリンが分泌されている時が「美味しい! もう一口欲しい!」と再びお菓子などに手を伸ばしている時になります。
血糖値を上げるために、体(脳) に動かされているだけなのです。
そして、急激に血糖値が上がると、再びインスリンが血糖値を下げて、、、
私たちの血糖値はジェットコースターのように乱高下してしまうのです。
「あー、また食べてしまっ た、、、」「手が止まらない、、、」なんて自己嫌悪に陥ったり気持ちが下がるときも、血糖値が急激に 下がった時に起こる感情だったりします。
感情も血糖値によって支配されているんですね。
血糖値を急激に上げないためにはどうすればいい!?
■ポイント1 ゆっくりよくかむ
1回の食事には最低でも15分くらいかける。それよりも時間が短いと、満腹感を得る 前に食べすぎてしまいます。一口30回を目安にしましょう。
■ポイント2 食べる順番を変える
野菜やきのこ、海藻などに含まれる食物繊維には、糖の消化・吸収を遅らせる作用が あり、食物繊維→肉・魚→ごはん・パン・麺の順番で食べると、ごはんの食べ過ぎも 抑えられるし、血糖値の上昇もゆるやかになります。
■ポイント3 油や酢を味方につける
三大栄養素(たんぱく質、脂質、糖質)のなかで、脂質はカロリーが高いので敬遠されがちですが、実は消化吸収に時間がかかるので、血糖値は最も上昇させにくいです。
また、酢にも血糖値の急上昇を抑える働きがあります。
酢の物やピクルスなど酢を使った料理には高血圧や血中脂質を低下させる働きもあるので、生活習慣病の予防にも良いです。