【メディカル】突き指の正しい対応（森下店）
皆様、突き指が何かの拍子に起きてしまったことはありますか？
痛みがあり不便になりますがなんとか我慢すれば日常生活は送れてしまうところに落とし穴があります。
突き指とは・・・
突き指とは、指の関節部分に急激な力が加わることで
・指の痛みや腫れ
・骨折
・脱臼
・靭帯の損傷や断裂
などの総称です。
突き指は、ただの打撲や軽い捻挫と誤解されがちですが、適切な処置を行わないと慢性的な痛みや関節の変形などにつながることもあるため、決して軽視してはならない怪我です。
軽度であれば、自然に回復します。重度になると腱断裂・剥離骨折、靭帯損傷、放置すると変形が起きたり、亜脱臼が起きたり、とても強い痛みと腫れが生じて、指を動かすことが出来なくなります。
突き指の種類
前述の通り突き指にもただの突き指から骨折や腱の断裂を伴う突き指と様々です。いくつかご紹介させて頂きます。
腱性槌指（けんせいつちゆび）
突き指により指を伸ばす腱（伸筋腱）が断裂することにより末節の関節が伸ばせなくなることを言います。指を伸ばす腱はとても薄いので治るまでに時間がかかります。途中で固定をやめてしまうと、腱は伸びたまま治り、末節の関節はしっかり伸ばすことができないままになります。しっかりと、6週間の固定を継続することが大切です。
骨性槌指（こつせいつちゆび）
指の先端の骨が関節の中で折れてしまっている状態で、こちらを放置しておくと、関節の脱臼（関節が正しくつながらずズレる状態）を引き起こします。同じ突き指と思ってしまいがちですが、骨折なので骨接合する手術が必要です。
中節骨骨折（ちゅうせつこつこっせつ）
中節骨を骨折すると、激痛、圧痛を感じます。指を自由に曲げたり伸ばしたりすることができなくなります。指の一部が腫脹したり、変形することもあります。交通事故、バイクや自転車からの転倒などでよく発生する骨折です。
PIP脱臼骨折
指の第２関節を骨折したり脱臼することです。手指の関節の骨折の中で、最も治療が困難です。特に治療までに日数がかかると、後遺症を残しやすいので、早く整形外科を受診をお勧めします。ピンで固定したり、スクリューで固定したりと、脱臼骨折の形態により治療は変わります。
突き指のリハビリ
「突き指をしたらすぐに引っ張ったほうがよい」「痛い部分をもんだら治る」と仰る方もいるかもしれません。ですが、このような応急処置は間違いです。
脱臼を元に戻すために、医師などの専門家が引っ張る場合はあります。しかし、怪我で損傷した部位を引っ張ると、かえって症状の悪化を引き起こす恐れがあります。突き指のリハビリとしては
・指を握ったり開いたりの動作
・指で○（丸）の形を作る
・ジャンケンのグー・チョキ・パーを繰り返す
・突き指をしていない反対の手で掌から指先に揉み込むようにマッサージ
など指を丁寧に動かすことから始め指のマッサージと並行し痛みを緩和させながらリハビリを行うとよいでしょう。また指だけでなく爪を軽く押したり手の甲を軽くマッサージするなども良いでしょう。突き指をしたら指を引っ張ったりせずに早めに病院へいきましょう。
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