【食事】「水」を正しく使い分けよう!(森下店)
5月に入り、ジメジメした気候になってきました。
気温も上がり汗もかくようになってきた方も多いのではないでしょうか?
その際に必須なのが”水分補給”。
そして水分補給の際に特に皆さんが口にする「水」。
今回は種類とそれぞれの違い、メリット・デメリットを解説していきます。
「硬水」と「軟水」
水は大きく分けると硬水と軟水の二種類で、この二つの違いは「硬度」です。
硬度というのは、水1Lあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量で、WHO(世界保健機関)が定める基準では硬度120mg以上が硬水、120mg未満が軟水とされています。
飲用した場合に硬水は、口当たりが重く苦みを感じます。
反対に軟水は、まろやかな口当たりとさっぱりとした風味が特徴です。
私たちが普段日本で飲んでいる水道水や国産のミネラルウォーターはほとんどが軟水ですので、日本人には硬度の低い水のほうが合うといわれています。
硬水のメリット・デメリット
◆メリット
硬水のメリットは、主に
・ミネラルを豊富に含んでいる
・洋風の煮込み料理に適している
の2つです。
- ミネラルを豊富に含んでいる
硬水には、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。
食事だけでは不足しがちなミネラルを水分とともに摂取できる点は、大きなメリットといえるでしょう。
- 洋風の煮込み料理に適している
硬水には、肉の臭みを消したり煮込んだときにアクを出やすくしたりする働きがあります。
しかし、その一方で和風の旨味成分といわれる「アミノ酸」や「たんぱく質」もアクとして出てしまうため、硬水は和食の調理には適していません。これは言い換えれば、ビーフシチューをはじめとする洋風の煮込み料理には硬水が適しているということです。
◆デメリット
硬水のデメリットには、主に
・素材の風味を活かしたい料理に適さない
・スケール(※)の付着
の2つがあげられます。
- 素材の風味を活かしたい料理に適さない
硬水に多く含まれているマグネシウムには独特の苦みと風味、香りがあるので、料理の味付けの邪魔になることもあります。そのため、紅茶やコーヒーなど香りを楽しみたい飲料や、素材の風味を活かしたい料理には適していません。
- スケールの付着
約200mg/Lを超える硬度は、スケール(※)の付着を引き起こす場合があります。
※水中のカルシウムやマグネシウム(いわゆるミネラル分)が析出したもの。
発生事例としては、電気ポット内、やかんの口、加湿器の口などに付着する白色のものがあげられます。
軟水のメリット・デメリット
◆メリット
軟水のメリットは、主に
・日本料理に適している
・肌や髪に優しい
・石鹸の泡立ちがよい
の3つです。
- 日本料理に適している
日本料理は素材を活かした繊細な味付けを魅力としています。
軟水は基本的に無味無臭で素材のうまみ成分を引き出すので、軟水でだしを取ると料理のおいしさもいっそう引き立つはずです。日本料理や香りを楽しみたい飲み物には軟水が最適です。
- 肌や髪に優しい
軟水は肌や髪にも優しいので、洗顔や洗髪の際に使用するのにも適しています。
反対に硬水で顔・身体・髪を洗うと、カルシウムイオンやマグネシウムイオンの影響で、肌がつっぱったり髪がパサパサしたりすることがあります。
- 石鹸の泡立ちがよ良い
軟水は硬水に比べて石鹸や洗剤の泡立ちがよいのが特徴です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
それぞれの特徴を理解した上で、飲用・料理用など使い分けてみてください!
これからどんどん暑くなりますので、水分補給も忘れずにいきましょう!
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