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【健康】知って得する腸活の知識!

◆40代からは大腸がんリスクが増加するって知ってますか!?

国立がん研究センターが発表した統計によると、2006年の大腸がんに罹患した人の数は10万7800人。

1975年には1万8000人なので、30年で約6倍近くに増えたことになります。

また、2015年の大腸がんによる死亡率を他のがんと比較すると、男性は肺がん・胃がんに続いて第3位、女性は第1位です。
(国立がん研究 センター対策情報センター発表による)

大腸がんは高齢者の病気ではなく、40代以降の発症が増加しているデータがあります。

また39歳以下と40~44歳で大腸がんの発生源と考えられている「腺腫(ポリープ の一種で良性腫瘍)」の発見数を比較すると、後者が約2倍も多いという結果があるそうです。

さらに大腸検診で大腸ガンの発見率を見ても、35~39歳のグループと40~44歳のグループを比較すると後者が約2倍も多く見つかります。

こういったデータを見ても、40代からは大腸がんの危険性を意識しなければならない年齢と言えるでしょう。


◆腸内環境を保つ腸内細菌って?

腸の環境を左右するのが腸内細菌です。

腸内細菌の主なものには、善玉菌、悪玉菌、そして日和見菌(環境によって善玉にも悪玉にもなる菌)があります。

腸内で善玉菌と悪玉菌が常に勢力争いをしており、食事内容や睡眠、ストレスや健康状態などが腸内細菌のバランスに大きな影響を与えています。

各菌のバランスは、
善玉菌 20%、悪玉菌10%、日和見菌70%くらいが最適と言われており、このバランスが良くなれば腸内環境が良好になり、免疫力も高まります。

善玉菌には、ビフィズス菌、乳酸菌、納豆菌などがあり、善玉菌を豊富に含むものはチーズ、ヨーグルト(乳酸菌・ビフィズス菌豊富)、キムチ、納豆などがあります!


◆腸内フローラとは!?

最近よく腸内フローラというフレーズを耳にしますが、これは腸内細菌叢(腸内に生息する細菌の集団)のことで、善玉菌と悪玉菌が混在しています。

この腸内フローラの菌の数は膨大で、便1gあたり1000億個、人の消化管全体では約100兆個の菌が生息していると言われています。


◆腸を整える乳酸菌の役割とは!?

腸の健康には乳酸菌が大きく関わっています。

乳酸菌の一種のラクトバチルス菌はブドウ糖を分解して乳酸をつくり、腸内を弱酸性にすることで弱アルカリ性を好む悪玉菌の増殖を防ぎます。

おのずと善玉菌の割合が増え、腸の免疫機能の働きが良くなるので、感染症や大腸がんの予防にもなります。

乳酸菌は次の2つの種類に分けられます。

1.植物性乳酸菌
ぬか漬け、野沢菜漬け、キムチ、ザーサイ、ピクルスなど

2.動物性乳酸菌
チーズ、ヨーグルト、発酵バターなど

植物性乳酸菌は、胃や腸の中に入っても胃液や腸液で死滅することなく多くが生き残って大腸まで届く力が強いですが、動物性乳酸菌は胃液や腸液で死滅してしまいます。

だからといって動物性乳酸菌が必要ないかと言ったらそうではなく、死滅した菌も善玉菌の餌になります。


◆「快腸」には植物性乳酸菌!
漬物を積極的に食べましょう!

植物性乳酸菌には、慢性便秘症の下剤摂取量を減らす効果が出ています。

植物性乳酸菌が沢山含まれているぬか漬け、野沢菜漬けなどの乳酸発酵した漬物、しょうゆや味噌などの発酵調味料を積極的に摂りましょう!