【健康】運動と免疫の関係(八丁堀店)
最近、めっきり寒くなってきましたね。皆様、体調はいかがでしょうか?寒くなってくると乾燥からのどを痛めたり、咳、くしゃみ、鼻水など粘膜の異常から風邪を引き発熱してしまったり、体調管理が難しい季節です。そんな時に運動を効果的に取り入れると免疫力を高め風邪をひきにくい状態へと導いてくれます。今回は運動と免疫についてお話をさせて頂きます。
免疫とは
そもそも免疫とは何なのか。免疫とは外部から体に侵入した細菌やウイルスなどに対して免疫細胞が働き体を守る仕組みのことを言います。この免疫細胞は粘膜や全身にあり普段から私たちの体を守ってくれています。大きく二つに分かれ、粘膜免疫、全身免疫とありますが仕事が忙しく満足に睡眠が取れていなかったり、ストレスに日々さらされている方は免疫機能が下がっていることが多く体調を崩しやすい傾向にあります。
免疫機能を維持、または向上させる為には何が必要なのか、次にお話させて頂きます。
適度な運動は免疫機能の向上をもたらす
運動は健康を支える上で大切な要素です。適度な運動には様々な健康効果があり免疫機能の向上をもたらします。しかしながら運動習慣が著しく少ない、または激しい高負荷な運動は免疫力を低下させてしまうことがあります。適度な運動を行うと一時的に免疫機能が向上し一定時間が経つと元通りになりますが、高強度の激しい運動を行うと一時的に免疫機能は向上するものの、激しい運動によるストレスによって免疫機能が低下し回復までには数時間~数日を要します。人間はストレスを受けると全身の粘膜にある免疫物質の分泌が低下します。ストレスを受け自律神経のバランスが乱れると免疫機能の低下が続きインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなってしまいます。
激しい運動をするアスリートほど風邪を引き安い
ある調査があり、『運動習慣のない人』と『適度な運動習慣のある人』『エリートアスリート(平均18~34歳)』が、それぞれ風邪に罹った回数を5か月間にわたって調査しました。この調査から激しい運動習慣のあるエリートアスリートが最も風邪に罹りやすいことが分かっています。
エリートアスリートがのど、鼻の不快感やくしゃみなどの風邪症状を自覚した平均回数は、適度な運動習慣のある人の3.7倍に上り、風邪と診断された回数も、エリートアスリートでは適度な運動習慣のある人の2倍という結果が出たのです。
毎日の適度な運動で安定した免疫機能を向上させる
アスリートのように沢山の時間を練習に費やし、とにかく体を激しく動かしているから健康で風邪を引きにくい、という訳でなく自身にあった適切な強度で運動を無理なく行う事が免疫の向上に大切だという事をお話させて頂きました。
それでは適度な運動とはどのような強度かというと『軽く汗をかき心拍数が少し上がるくらいの運動を20分以上継続する』という運動強度が適度な運動とされています。隣の方と会話しながらジョギング、1日スクワットを5~10回、1セット行ってみるなど、その方の運動習慣によって適度な運動という位置づけは若干変わってきますが運動後に体が温まりスッキリするような気分があれば良いでしょう。激しい息切れをするまで行うと『適度な運動』という位置づけからは外れてしまいます。
まとめ
いかがでしたか?必ずしも運動をしていれば健康が約束されているという訳ではないのが少しご理解いただけたでしょうか。適度な運動を習慣づける事でストレスを感じることなく体の健康を維持できます。また自律神経が整い睡眠がスムーズに行える様になり翌日の1日の活動量が増え、仕事のパフォーマンスアップなど、生活に良い影響が出てきます。免疫機能の向上だけでなく是非、自分に合った運動習慣を身につけ寒い季節を乗り切っていきましょう。
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